動画ひとり語りvol.3「男の生存学 熊と遭遇したら」篇

この動画の概要
動画コンテンツ「遠藤ケイ ひとり語り」。
第三回のテーマ、男の生存学「熊と遭遇したら篇」は山暮らしをする遠藤ケイならではの視点で、「もしも」の気構えを語る。
かつて、秋田マタギと共に過ごし、道具の使い方、身のこなし方を学び実践している姿からも、真の「山人」と言えるだろう。
熊の習性や、熊に遭遇してしまった場合の心得、遠藤ケイの師匠でもある秋田マタギとのお話を、実際に熊と遭遇した経験を持つ遠藤ケイ自身の体験談を交えて語ります。
熊の性格と習性
新潟県三条市(旧下田村)の山奥で暮らしている遠藤ケイ。
村から外れた場所で生活しているため、熊の生息域に重なっている。そのため、熊に遭遇した場合の心構えは常にしていると言う。
熊は本来、気が小さく優しい動物なため、そこまで怖がる必要はなく、普通に歩いている限りは、熊の方が人間の気配を感じて避けてくれるため、直接熊と遭遇することはあまりない。
しかし、いないと思っても、実は隠れてこちらを見ている可能性はあるため、注意はしておく必要がある。
熊からのサインを見逃さない事が大切
熊は本来、平和な動物で自分から争いを起こすことはあまりしない動物。
登山道に熊の糞が落ちているのは「自分が住んでいる場所なので来ないで欲しい」と言う熊からのサインである。糞を見つけてしまった場合は、こちらも熊鈴を鳴らしたり歌ったりラジオをつける等して、「人間がここにいるから来ないでね」と言うことを熊に知らせると良い。
実際に熊と出会ってしまった場合の心得
注意しなければいけないのは、お互いに突然出会ってしまった場合。熊も突然の事に驚いて襲ってくる可能性がある。
そして、更に気をつけなければいけないのは、子連れの熊に遭遇してしまった場合である。
親熊は子供を守ろうとして、(人間が何もしてなくても)人間を襲ってくる可能性がある。
そのため、熊と出会ってしまった場合は、下記に気をつけてほしい。
- 騒がない
騒ぐと熊が驚いて余計に襲ってきてしまう可能性がある。 - 逃げない
逃げたり急に動いたりすると、それに反応して襲ってくる可能性があるため、視線を逸らさずゆっくり後ずさりしていく。
熊とある程度の距離ができると熊の方からスーッといなくなる。
実際に熊に遭遇した遠藤ケイ
遠藤ケイも実際に熊と遭遇した経験を持ち、その時の熊との距離はわずか1〜2m程しかなかったと言う。
その時は、山の尾根に上がった時に熊と遭遇したため、上に遠藤ケイ、下に熊という構図だった。
そのおかげか熊からは見上げる形となり遠藤ケイが大きく見えたのか、しばらくじっとしていた後、足元を掠めるように熊の方が去っていった。
熊が遠くに去っていった後、遠藤ケイは急に全身に恐怖を感じて慌てて逃げ出したとのこと。
熊の弱点
実際に熊に襲われて撃退したと言う別の方の話だが、その方は襲われた際、手に持っていた物で熊の鼻をバシンと叩いたところ、熊が痛がって逃げたそう。
熊は骨も太く、肉も皮も厚いため弱点がないように見えるが、実は”鼻”が弱点の1つである。
人間も同じだが、どんなに身体を鍛えて頑丈でも、鼻だけは鍛える事ができないため、鼻を攻撃する事が効果的とのこと。
遠藤ケイの師匠でもある秋田マタギから教わったこと
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